toms.log
2023/07/24
HHKB買ったので改造する
HHKB 雪 US 無刻印買った.
キーボード好きを名乗っているわりにHHKBを持っていないのもどうかなと思いついに買った. Amazonプライムデーでセールだったし. [HHKB Professional HYBRID Type-S 雪 | PFU](https://happyhackingkb.com/jp/news/snowmodel_types/) https://happyhackingkb.com/jp/news/snowmodel_types/
はい, かっこいい. ということで純正で写真もたくさん撮ったので, 改造することにした. 気になるのが押下圧とキーキャップ. 押下圧については公式には以下のように書かれている. > 一方、HHKBはキーストロークが3.8㎜または4㎜、押下圧は45gなので、実はノートPCのキーボードよりも軽いタッチで入力できます。 [HHKB博士に聞く!購入前に知っておきたいHHKBの基礎~モデル比較編~ | PFU](https://happyhackingkb.com/jp/life/hhkb_life15.html) 普段赤軸(35g) を使っている私には重く感じてしまう. またキーキャップも高さがあり, なおかつカーブしているため, 普段より指を上下に動かしている気がする. 普段は完全にフラットなキーボードなので上下よりも前後に動かすのに慣れているためだ. そこでHHKBを以下のように改造する. - HHKBの押下圧を35gに変更する. - Cherry MX 互換のキーキャップを使えるようにし, DSAプロファイルのキーキャップに変更する(ついでにアーティザンもつけよう). ## HHKBの押下圧を35gに変更する HHKBの押下圧は基板とキースイッチとの間にあるラバードームによって決まっている. このラバードームを変えることで押下圧が変わるということだ. 実際に様々なバリエーションのラバードームが販売されているため, これを買ってきて付け替えるだけでいい. deskyesのものが有名らしい. が, AliExpressでも普通に売っている. AliExpressで買った. ダメだったらそのとき考えよう. ## Cherry MX 互換のキーキャップを使えるようにする HHKBのキーとキーキャップは特殊なものを使用しているため, そのままでは Cherry MX 互換のキーキャップを取り付けることはできない. そのため Cherry MX 互換のキーキャップを取り付けるためのキースイッチ ステムが作られている. このステムは商品名としてAdapter-Xと呼ばれるものが有名らしいが, 2023年7月現在では販売されていなかった. 1UだけであればAliExpressでも販売されているが, 2Uサイズは別の形のステムになる. またスペースキー用の6Uのスタビライザーも必要だ. deskeysのDES-Slidersというのが販売されていたのでこれを購入した. 商品ページの「Quantity guide」にある通り「4x 17pcs + 1x stabilizer pack」だけ買った. ちなみに商品が 110USDで送料が 12USDだった. 新しいキーボードが買えるね. ## 交換 購入した部品が届いたので実際に交換作業を進める. 分解すると保証が利かなくなるので注意.
まずはキーボードを分解する. 分解方法はいたるところに情報があるので割愛. しつこいようだがこの時点で保証が利かなくなる.
まずはキースイッチにあたる黒いステムを外して交換する. 1Uのスイッチにはステムの部分にツメがついておりフレームから外れないようになっている. このツメを外すのが難しく, 私はマイナスドライバーを使ってテコの原理でステムの穴の方向に押して外した.
わかりにくいが, 溝の部分にツメがある. 2Uと6Uのスタビライザーはそれぞれ別の形状をしており, 当然外し方も変わるが雰囲気でわかる(雰囲気でわからないならやっちゃダメ). ステムにはいわゆる静音化リングがつけられている. これを外して付け替える. この静音化リングには裏表があるらしく, ツルツルしている面が上向きにつけられているため, その通りに付け替えていく.
付け替えたらフレームにはめるだけ. 一応シリコンルブは塗りなおした. 次にラバードームを交換する. 販売されているラバードームはすべて同じ長さなのでキーレイアウトに合わせて切り出して仮置きする. ラバードームのシート部分の穴はフレームの突起にはまるようになっている. ラバードームをフレーム側においてから調整する. ちなみに2Uにラバードームを置く場合は他と90度回転させることになる(いわば縦向きに置くというべきか).
ラバードームをフレーム側に配置したらタケノコばねを置きなおして基板をフレームに固定する. 基板の固定ねじが多いのでラバードームがずれないように考えながら締めていく必要がある. 静電容量方式のためラバードームに均一に力がかかるようにならないといけない.
基板をフレームに納めると実際に使えるようになるので, この状態でキーが反応するか確認する. 初めは反応しないキーも押しているうちに反応するようになることがある. キーキャップを取り付ければ完成.
:thinking_face: は必須. 単純にきちんとはまってないだけなのか, ステムの高さが違うのか2Uだけ若干浮いている.
ここまで手間をかけたのだから使っていこう. この記事は自作キーボードを使って書きました. ## 参考 - [ぼくのHHKBにもそのカッコいいキーキャップをつけたい - Qiita](https://qiita.com/d-ddddd/items/5f89db3631afb15490c6) - [HHKBにcherry MX互換のキーキャップを使う - jittodesign blog](https://jittodesign.org/hhkb-adapter-21226/) - [DES-DOMES V3 – deskeys](https://deskeys.io/collections/home-all-products/products/des-dome-v3?variant=39927631085603) - [DES-Sliders – deskeys](https://deskeys.io/products/des-sliders) - [Thinking face keycap](https://shop.yushakobo.jp/products/thinking-face-keycap)
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